立ち上がり期

情報収集を極める。成果物を”ボツ” にしないために。

「コンサルタント」に頼むと一番価値がでるもの。それが ”情報収集”

上司に依頼された情報収集。ちゃんと上司が望む成果物を提供できていますか?上司が知りたいことを提供でき、成果物が「ボツ」にならないための情報収集のコツとは?

『宅飲みの市場規模について調べてくれる?』
『製紙業界のDX事例について調べておいて』
『子供向けタブレットに関する消費者のトレンドを調べて』

こんなオーダーが入ったら、何に気を付けて情報収集をすればいいのか?のコツについてご紹介します。

正しい情報収集法の3つの極意

  1. 情報源をおさえよ
  2. 何を知ることが目的かをおさえよ
  3. まとめ方をおさえよ

1つずつ、ご紹介していきます。


1. 情報源をおさえよ

あなたは日本の人口がいま各都道府県に何人いるかわかりますか?
その将来予測は?

こんな問いを投げかけられたら、どう答えますか?

「インターネットで調べれば一発だ」と思ったあなた。残念ながら三流です。
「国勢調査をみればわかるだろ?」と思ったあなた。残念ながら二流です。

では、一流はどう答えるのか?
その答えをお伝えする前に、もうひとつ質問します。

携帯電話の契約者数の推移は?
キャリア別に推移を見るにはどこを検索したらいい?

もちろん、あなたはこれらの数字そのものを知る必要はありません。
必要なのは、それが「どこにアクセスしたら分かるか」を抑えておくこと。
更に、それらがどのような項目で存在するかも抑えておいたら、よりgood。

情報源を抑えることがなぜ大事か?というと、どんな軸でデータがあるかを把握することができるので、上司に情報収集の成果物をただ提供するだけでなく「提案」ができるようになります。

これをさらに具体的に想像してもらえるように、こんなシーンを思い浮かべてみてください。

https://www.kanataw-consultant.com/wp-content/themes/cure_tcd082/img/common/no_avatar.png
マネージャー

とりあえず、分譲マンション市場について調べてきて

上司にこう言われたときに、「はいっ」とただ、返事をして闇雲に情報収集をスタートさせるのではなく

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あなた

経年で5年分調べたらいいですか?

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あなた

あ、都道府県別でも切れますけど、どうします?首都圏だけ都道府県で切りますか?

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あなた

戸建てのデータとの比較は必要ですか?

と、提案できるようになるのです。

これが「一流はどう答えるのか?」の答えです。一流は、

リーダーに言われたことを、ただするのではなく、提案もできる。

データソースに精通していたら「その経年ではデータを取ってこられますけど、地域別では難しいですよ」と、時間がかかりそうな仕事を先回りして牽制することも可能になります。

それを実現するために、プロジェクトメンバーの誰よりもソースに詳しくなるべく、まずはみんなより30分早く出社してみてください。

その30分でデータソースをブックマークしてまとめる。
もし余裕があれば、エクセルでデータソース毎にどんなデータがあるかまとめてもみるのもいいかもしれません。または、情報収集中に、「これはいいソースだな」と思ったら、それをメモしておくなどして、朝の30分を活用して一流になりましょう。


2. 何を知ることが目的かをおさえよ

みなさま、情報収集をスタートさせたら調査に没頭して、当初の目的とずれた調査をしていることはないでしょうか?

本来の目的からズレた調査をしないために、一旦調査開始から30分ほどのところで切り上げて見直してみてください。例えば、

なぜ、この情報収集が必要だったのか?
競合の海外進出の確度を知りたかったのか?
競合が今後海外の人材をどれくらい採用するのか知りたかったのか?

立ち止まってこのようなことを確認することは、先々、苦労して作成した成果物が “ボツ” になることを考えれば大した労力ではありません。調査途中で目的を確認すれば、自分がだんだんズレていたことに気づけるでしょう。

調査を開始したら、そのまま突き進むのではなく、一旦立ち止まって「目的は何か?」を確認する時間を確保してみましょう。


3. まとめ方をおさえよ

上司が聞きたいのは、あなたが調べたすべての情報ではありません。
上司が知りたいのは、「それで、何がわかったか」です。
情報をまとめ、どう伝えるか考えたら、次に上司の気持ちになってそれで伝わるか、どんな追加質問をされそうかをイメージしましょう。

では、上司とのミーティングの際には集めた情報をどのように提供すればいいか?ですが、これをしてください。

最初のページに情報収集でわかったことと、そのソースだけを書く。

詳しい情報は後ろにつければいいのです。これこそが、コンサルタントのみならず、社会人として必要な「愛と想像力」です。
そんな「愛と想像力」の鍛え方についてはこちらの動画をご覧ください。

相手の気持ちになることは、ビジネスの場面だけでなく、今後どんな場面でも必要になりますので、今のうちに鍛えておきましょう。

そして、近年、この領域に新たな世界観を引っ提げた人がいます。
”調べる” 技術の神様、BCG出身の田中志さんです。
田中志さんの著書「情報を活用して、思考と行動を進化させる」は新規事業を加速させるリサーチ術として、1.6万ビューとなったスライドをさらに深く、濃くされた書籍なのでコンサルタントはマストバイです。

このスライドや書籍をもとに、「情報を活用して、思考と行動を進化させる」の著者である田中志さんと、濃く語った対談動画もおススメです。

ぜひこちらの動画もご覧いただき、上司を唸らせる “情報収集のプロ” になってください。


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