立ち上がり期

コンサル流「インタビューの掟」17

Clubhouseで「コンサル流インタビュー」をテーマに討議しました

今話題のClubhouseで考えるエンジン講座代表のタカマツさんを囲み、プロジェクトを進める上で欠かせない「コンサル流インタビュー」をテーマに討議しました。

https://www.kanataw-consultant.com/wp-content/uploads/2020/10/ファビコン_02-300x300.png

せっかくなので、インタビューについて動画にしてみよう!

ということで、インタビューをする上で、気にしていること、心がけていることを「インタビューの掟」として17個挙げ、考えるエンジンちゃんねる*で1つずつ丁寧に解説しました。

*「考えるエンジンちゃんねる」は、コンサルタントとしての「アタマの使い方」「働き方」「メンタリティ」などを中心に、YouTubeで動画配信しています。

今回の動画では、インタビューのステップでもある、ロジ、インタビューガイド、スタンス、インタビュイとは?といった部分にも触れており、まさに、“掟“ とすべき事案について語っております。

https://www.youtube.com/watch?v=hTE9M_2X1GA 考えるエンジンちゃんねるより

ここでは、その動画の概要をご紹介します。


「インタビューの掟」17

  1. 「仮説検証」の為でなく、「仮説構築」。仮説構築こそ、インタビューの主戦場。
  2. 「インタビューガイド」は「聞くことリスト」→「ストーリーの想像」の思考訓練。
  3. インタビューガイドはあくまで「保険」。ちゃんと書ければ一人でやることを許される
  4. 「N=1をN=2にする」インタビューはポンコツ。これぞ、「インタビューガイドの罠」
  5. 「一点突破/一点豪華主義」+「聞いたことにする要領」。
    「あれ、聞いてないの?」を怖がらない。
  6. インタビュー相手は“多重人格”。その矛盾が「面白い」
  7. 一本のインタビューが起死回生、ケースを勝ちに導くこともザラ。
  8. インタビュー相手の方に「ぎりぎり考えないと答えれられない」質問がベスト
  9. チャームでなんとか、連絡先をゲット。後で追加で聞けるように。
  10. 「インタビューメモ」は24時間以内。たとえ1日7本でも、歯を食いしばる
  11. 発言は“生っぽく”、乾かさない。まさに「現実は小説より奇なり」
  12. インタビュー前から戦いは始まっている。ロジ。誰に?いつ?間に合う?誰がやる?
  13. 「腕」より「ネタ」。つまり、インタビュースキル<<<キーインタビュー相手しだい
  14. 「スクリーニング」のデータも一つのデータに。出現率は示唆深い!
  15. 最終的には、インタビュー相手を「セグメンテーション」×「名づける」
  16. EXCELが苦手な人は、いますぐ、叫びましょう「インタビューが得意です」
  17. 最後に大事なことを。インタビュー相手は「インタビュイ」っていうんだよ

コンサルの流「インタビュー」の掟17~概要

インタビューの掟1

「仮説検証」の為でなく、「仮説構築」。仮説構築こそ、インタビューの主戦場。

そもそも、なぜ、コンサルはインタビューをするのか?

インタビューはあくまで「仮説構築」をするため。
ゆえに、プロジェクト序盤で、こんな仮説があるのでは?こんな打ち手があるのでは?と仮説を立てるために実施するのが “インタビュー” 。

仮説を検証するときは分析、仮説を構築するときはインタビューというイメージ。

インタビューの掟2

「インタビューガイド」は「聞くことリスト」→「ストーリーの想像」の思考訓練。

インタビューガイドを作成するときに、1つ1つの質問に、相手がどのように答えるか?を ”ストーリー” にできていますか?
聞くことをただリスト化するのではなく、「思考の筋トレ」だと思って、インタビューする相手の答えを想像しながら作成すると、インタビューガイドの質はグンと上がります。

インタビューの掟3

インタビューガイドはあくまで「保険」。ちゃんと書ければ一人でやることを許される

インタビューは1人で行って、自由に質問したくないですか?
とはいえ、1人前とは言えない状況で、1人で行くのも不安。
その不安を払拭するための保険。とイメージしていただくと、より、質の高いガイドが作成できます。
マネージャーに「うん、この内容なら一人で行ってきていいよ」と言われるようなガイド作りを。

インタビューの掟4

「N=1をN=2にする」インタビューはポンコツ。これぞ、「インタビューガイドの罠」

答えが出ている同じ内容の質問を、複数の人に聞き、「N=1をN=2にする」のは、「分析」。

インタビューは、あくまで「仮説構築」のため、ということをお忘れなく。
分析臭がしてきたら、インタビューは、間違った方向に行っています。

インタビューの掟5

「一点突破/一点豪華主義」+「聞いたことにする要領」。「あれ、聞いてないの?」を怖がらない。

インタビューを成功に導くコツは、たくさんあるテーマから、たったひとつでもいいので、深く掘り下げてインタビューすること。
でも、それってマネージャーに「あれ、聞いてないの?」って言われるかも。 と不安になるかもしれませんが、いいんです。
その対処法は動画で。

インタビューの掟6

インタビュー相手は“多重人格”。その矛盾が「面白い」

インタビュー相手に限らず、人は誰でも“多重人格”。
でも、その矛盾こそが、詳らかにできていない部分!だと思うと面白いのです。
ロジックにがんじがらめにならないように。

インタビューの掟7

一本のインタビューが起死回生、ケースを勝ちに導くこともザラ。

たかがインタビュー、されどインタビュー。
たった1本のインタビューの中から、勝てる材料が見つかることはザラにあります。
そう思って、宝箱を開けるように、インタビューを楽しんでください。

インタビューの掟8

インタビュー相手の方に「ぎりぎり考えないと答えれられない」質問がベスト

インタビュー相手は、あなたの質問に “頭を使って” 答えてくれていますか?
サクサク答えてくれているのであれば、つまらない答えしか引き出せない質問をしている可能性が。

インタビューの掟9

チャームでなんとか、連絡先をゲット。後で追加で聞けるように。

インタビュー相手との関係は1度のインタビューで終わらないことも。
また、追加で質問したいとき、すぐにお願いできるよう、ここでチャーム(=人間力)を発揮して、関係性をつくっておくこともインタビューのコツのひとつ。

インタビューの掟10

「インタビューメモ」は24時間以内。たとえ1日7本でも、歯を食いしばる

インタビューは鮮度が命。1日にどんなに多くのインタビューをしても、記憶が新しいうちに必ずインタビュー内容をまとめる努力を。

インタビューの掟11

発言は“生っぽく”、乾かさない。まさに「現実は小説より奇なり」

自分が想像した答え以上のものを収穫できるのもインタビューの醍醐味。
インタビューメモを作成するときは、勝手に抽象化したりせず、リアルにその場の発言を「生っぽく」がセオリー。

インタビューの掟12

インタビュー前から戦いは始まっている。ロジ。誰に?いつ?間に合う?誰がやる?

インタビュー前の準備は腕の見せ所。
ここは、インタビュー以外の流れも含めてスケジュールなど、綿密に計画を立ててましょう。

インタビューの掟13

「腕」より「ネタ」。つまり、インタビュースキル<<<キーインタビュー相手しだい

ここで、掟12の努力が効いてきます。
どんなに、あなたがいい質問をしても、聞く相手(=ネタ)が良くなければ、いい答えは引き出せません。
自分の仮説とは関係なく「本当に聞きたいこと」を引き出せる相手を想像力を駆使して選ぶことが必要。

インタビューの掟14

「スクリーニング」のデータも一つのデータに。出現率は示唆深い!

誰にインタビューするか?を選定する際にマクロミル等の「スクリーニング」のデータを活用するのもあり。
簡易アンケートとしても使えるのでおすすめです。

インタビューの掟15

最終的には、インタビュー相手を「セグメンテーション」×「名づける」

インタビュー結果を踏まえて、インタビュー相手をセグメンテーションする。
そのとき、行動ごとにキャッチーなコトバで名づけてしまいましょう。

インタビューの掟16

EXCELが苦手な人は、いますぐ、叫びましょう「インタビューが得意です」

コンサルタントとして分析するときに欠かせないExcelが苦手な人は、インタビューで価値をアピールしましょう。
掟7でも解説したように、インタビューで「勝てる答え」を引き出すことができるまでに腕を磨けば、メンバー内で価値を出すことができます。

インタビューの掟17

最後に大事なことを。インタビュー相手は「インタビュイ」っていうんだよ。

おまけ。なんかピンとこない「インタビュイ」という呼称。
「インタビュイ」以外の呼び方、募集してます。


ここまで「コンサル流インタビューの掟17」をご紹介しましたが、動画では、具体例も挙げて、さらに丁寧に解説していますので、こちらも併せてご覧ください。

コンサル流インタビューの掟17
インタビューの掟17 動画はこちら

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