立ち上がり期

UP or OUT?その違いとは?優秀なのにOUTになる人の特徴を知る

UP or OUT?その違いとは
—優秀なのにOUTになる人の特徴を知る

UP or OUTとは

「昇進するか、退職するか」という外資系コンサルティングファーム特有の風潮を表す言葉です。これは「昇進できないとクビになってしまう」ということではなく、多くのコンサルティングファームでは入社して2、3年目で昇進できると言われている中、これを逃すと自主的に退職する人がいるという様子を表現しています。2、3年目で昇進できない場合、仕事の幅が広がらず、昇給も見込めないため、自ら辞めてしまう人が多いのです。
では、UPかOUTか、その差はどこにあるのでしょうか?優秀な人にも関わらずOUTになってしまう人の特徴についてご紹介していきます。

UP or OUTの差は愛嬌(=チャーム)

コンサルティングファームにいてOUTしていった人たちは、どれだけ能力が高く、優秀な人材でも愛嬌(=チャーム)が足りていなかったパターンが多いのです。
そもそもコンサルティングファームに入社した時点で、優秀な人材であることは確かなので、能力的な差はわずかなものです。
にもかかわらず、2年後3年後に大きく差が出てしまう要因は愛嬌があるかないかなのです。

「能力じゃなく愛嬌だけでOUT?そんな。。。」

と、理不尽に感じてしまうかもしれませんが、例えばみなさんの周りの人が全て不愛想だったらどうでしょうか?一緒に仕事がしたい人か?ということを突き詰めていくと愛嬌はとても重要な要素なのです。

そもそも愛嬌(=チャーム)とは何か?

愛嬌(=チャーム)とは「可愛げ」「なんか許される」といった印象を与えるもの。と捉えています。

BCG時代もチャームの重要性は強く感じていて、在籍時、言いすぎではなくロジカルシンキングよりも大事にされていると感じました。

では、愛嬌(=チャーム)がない人はどうすれば身に付くのか?
優秀なのにOUTになってしまう状況から脱するために、まずは自分自身の課題を見つけることから始めてください。

ここで、自分の課題を見つけやすくするためにチャームを因数分解するとどんな要素で表現できるのか見てみましょう。

チャームを因数分解してみた

この因数分解は著書「変える技術、考える技術」のP.134でも触れているのですが、3つの要素から構成されています。具体的な事例は本を読んでいただくとして、ここではこの要素を簡単に説明します。

1. 物理的な強さ

物理的な強さとは、簡単に言えば「外見」のことです。単純にかっこいいとか可愛いとかということもありますが、清潔感があるか?笑顔が素敵か?目つきは悪くないか?という努力でも解決できる部分。忙しいからと髪がボサボサのままではないですか?髭はきちんと剃られていますか?疲れたままの顔で人に話しかけていませんか?
意識して改善できる部分もたくさんありますので、変わるチャレンジをしてみてください。

2. 距離の “つめ方”

距離の“つめ方”は、自分が相手に踏み込んでいく ”つめ” だけでなく、相手を自分に踏み込ませる空気を持っているか?ということも重要です。
なにもかも完璧な人はいませんが、なにもかも完璧だと繕ってしまう・完璧だと思われたい人は多いと思います。
もし困っているのに相談できずにいるなら、いますぐ素直に相談してみてください。一人で頑張っている姿も美しいですが、困っている一面を正直に見せる姿も美しいものです。
自分の「隙」を見せることもチャームの要素なのです。

3. つめた時のパンチ力

つめた時のパンチ力とは、少しの「意外性」です。相手との距離が縮まったときに魅力的だと感じさせるには、標準的な理解力に加え、15度くらいズレた面白い発言や行動が必要です。常識の範囲内の「そうしちゃう?」的な言動ができる ”遊び心” を意識してみてください。

OUTにならないために

前項でご紹介した因数分解された愛嬌(=チャーム)の要素を思い出しながら周りを見回してみてください。すべてを備えている人もいれば、1つに特化して優れている人もいるでしょう。その人たちをお手本だと思って自分なりに実践してみるのです。
実践していくうちに、それは少しずつでも自分のものになり「チャームのある人」に近づいていけるはずです。

ご参考:変える技術、考える技術

著書「変える技術、考える技術」の2章で、チャームについて具体例を挙げてご紹介していますので「自分はチャームがないなぁ。。。」と感じている方はぜひ。

まとめ

優秀にもかかわらずOUTしてしまう前に、ぜひ、ご紹介したチャームの要素をできることから始めてみてください。難しく考える必要はありません。
物理的な強さを身に付けるために服を新調したり、手鏡を持ち歩いてみたり、シャワーだけでなく湯船につかる習慣をつけてみてもいいでしょう。
距離を縮めるために自分のキャリアパスの相談、どう成長したらいいかの相談、プライベートの相談を周りにしてみてもいいでしょう。相談をされることで、相手はあなたの人となりを理解し、距離が近づき、『なんとかしてやりたい』と思うようになるのではないでしょうか?
まずは行動。みなさんがチャーミングになって素敵なコンサルライフと人生が拓けていくことを祈っています。

参考動画:「チャーム」を因数分解してみたよ

ビジネスパーソンにとって、いや、人生にとって大切なチャームについて話しております。


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