立ち上がり期

伝える力が磨かれる2つのコツ

伝える力が磨かれる2つのコツ
—鍛えて欲しい力は「単語力」と「文法力」

伝える力を磨きたければ“日本語力”を極めましょう

コンサルティングファームに限らずだと思いますが、特に入社したばかりのジュニアコンサルタント・アソシエイトのみなさんは業務中に自身の母国語である”日本語力”でさえ、疑ってしまうシーンに出くわしてしまいます。それは、今まで自分が置かれていた環境の中で蓄積された「日本語力」だけで戦っていることが原因と考えられます。大学、部活、家庭の中では問題なくても、ビジネスの現場での単語力は不自由していませんか?

まずは “日本語力”=「単語力」と「文法力」を磨いて、「伝える力」を向上させてしまいましょう。

伝える力を磨く方法1:「単語力」を向上させる

コンサルティングファームに入社すると、様々な業界、職種の現場に赴くことになります。クライアントの言語をクライアントの目線で瞬時に習得できないと

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こんな事も知らないやつにうちの企業のことを理解できるわけがない

と思われてしまうでしょう。これは「オフサイド」「レッドカード」の意味を知らずにサッカーをプレイするプロプレイヤーがいないのと同じことなのです。

まずは、コンサル業界に身を投じたのであれば、ビジネス、会計用語は当然理解しておく必要があります。更にクライアントの業界用語も。
できれば、アサインされたその瞬間、Day0のタイミングでアサインされた業界本を購入し、業界の構造とともに、基本単語を習得しましょう。みなさんの上司も当然のようにそのような努力をしています。ただでさえ思考力の差があるのですから、努力だけで追いつけることがあれば先回りしてしまうことをおすすめします。
また、会議において、わからない単語はないか?振り返ってみてください。意味のわからない単語はなるべく早く全て潰しましょう。

そして、次に自らが紡ぐコトバのチョイス。
これは、スライドでも、話すときでも、自らが「コトバ」を表現するときに、「二つ以上」を浮かべて、選択!をくりかえす事で磨かれます。要素に分解すると、

語彙力 ×「2つ以上」浮かべて選択する習慣・精神 × その回数

最初はうまくいかないかもしれませんが、継続は力なり。続けることで言葉のセンスは磨かれていきますので、ピカピカになってください。

伝える力を磨く方法2:「文法力」を向上させる

就職活動のとき。市場調査、分析を上司に説明するとき。スライドをクライアントに説明するとき。思考が整っていないことを口にするとき、意味不明なことを口走っていませんか?
もし、思い当たるのであれば今からご紹介する3つのことを意識すればだいぶ改善されるはずです。

① 主語と目的語をはっきりと。

どうしても日本語の性状上、主語と目的語を省略しがちですが、これが文法をおかしくしてしまう原因の一つです。焦って喋っているうちに主語がずれていたという経験はありませんか?特に目的語は意識して挿入するようにしましょう。自分にとっては”当たり前”なことでも、聞く側からしたらそうではないということは往々にしてあります。

② 単語は正しく使用する

「出来てないわけない」と思うかもしれませんが、似たような意味の単語を別の場面で使用しているところをよく見かけます。
例えば「算数」と言うべきところを「数学」と言ったり、「登録者数」と言うべきところを「ユーザー数」と言ったりするケースです。大意を取ってもらえればいいではないかと思うかもしれませんがそういう些細な言葉の意味の違いがあると、思惑がズレて伝わってしまいます。
そして上司には、「あ、こういう言葉の端まで気を回せない、大雑把な人なのだな」と思われてしまい、あなたの評価にストレートにつながることも。
プロフェッショナルとしては言葉の端までピシっと整える気遣いを示してください。

③ 単文を3行で終える。

これは簡単なようで、かなり意識をしないとできません。口で何かを伝えるより脳内の情報のほうが圧倒的に多く、ついつい口からずーっと言葉が出続けてしまうものです。

例えば、情報番組やニュースなどで専門家の先生が専門的な言葉で長々説明している場面を見たことはありませんか?「単文を3行で終える。」とは、こんな場面で一通り話が終わった後アナウンサーの方が「今の話は〇〇〇ということですよね?」と、的確に短く視聴者にわかるように伝えてくれると「あ~、この人聞く力も伝える力もすごいな~」というあの感覚です。

落ち着いて、一文一文を単文で話す。そして言いたいことは3行で終える。
これが出来るようになると、自然と構造化された言葉を話すことが出来るようになります。そして、「3行しか話せない」と思えば、本当に伝えなければならないことに厳選されますので、聞き手側もストレスなく安心して話を聞いてくれるはずです。

まとめ

まずは単語を抑え、そして主語と目的語をはっきりさせ、言葉を正しく用い、単文を3行で伝える。

最初は窮屈でカタコトのように感じるかもしれません。でも、そうしなければ日本語が不自由な、残念な喋り方の人になってしまいます。日頃から単語を抑えつつ、パニックになりそうなときほど、こちらでご紹介した話し方を思い出して実践してください。

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