フェルミ推定の技術

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル71~80

BCGオファーの弟子に解いてもらった「フェルミ推定検定」の解答を添削しつつ解説します

はじめに

今回は、レベル71~80まで解説いきます。

正直、ドキドキしています。どのくらいできんのよ、ロータスよ。
あ、本名だとBCGから怒られそうだから、イメージでロータスとしています。
まだ、僕もさらっとも彼の解答を見てないので、まさに皆さんと同じ感じで、見ながら、一喜一憂しながら、解説したいと思います。

Youtubeでも「RBにオファーもらった弟子と、うちの天才CTOに解いてもらいました」というのをやりますので、ぜひ「考えるエンジンちゃんねる」を登録しておいてください。
いや、僕のモチベーションのために、登録してほしいです。

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「フェルミ推定検定」—問題

貴方は、何レベル?全部できたら、レベル99!

その名の通りですが、「どのくらい、フェルミ推定を理解しているか?」をクイズ形式で、というか、質問を99=レベル1から始まりレベル99まで出題していますので、ぜひ、考えてみてください。
※徐々に難しくなるようになっています。

「解答」を見てしまうと、分かった気になってしまい、 成長機会が薄れちゃうので、ぜひ、解説を読む前に、やってみてください。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル71~80

「フェルミ推定」の世界へようこそ。正直、コンサルタントだけでなく、全てのビジネスパーソンに身につけてほしいと思っています。ので、ぜひ、丁寧に勉強してみてください。 ということで、スタート。

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タカマツ

私もドキドキしてます。どんな回答が繰り出されているのか。
楽しみながら、いきましょう。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル71

【問題】フェルミ推定レベル71

では、恒例のひと休みクイズ。
直近半年のコンサルティングファームで実施される面接はどのような傾向があるでしょうか?
「リモート面接が基本となったことによる変化」を中心に想像してください。

【解答】フェルミ推定レベル71

リモート面接となったことにより、紙ペラ1枚による問題が出づらくなり、フェルミ推定や売上向上施策等の1行問題が出やすくなった。また、最近はさらに問題をどのように考えて解くかという論点を問うような問題が増えている。

【解説】フェルミ推定レベル71

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タカマツ

ロータス、その通り。

この検定問題を作ったときよりは世の中がリモート慣れしてきたのであれですが、やっぱりリモート面接は以前のF2Fに比べてハードになったと思います。
問題はロータスの言うとおり「情報を渡して」ではなく「一行問題からの議論」が中心になってきています。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル72

【問題】フェルミ推定レベル72

みんな大好き、僕も大好き「Uber EATS」を代表とするフードデリバリー市場を推定してください。
もうお分かりだと思いますが、3つの方法を浮かべてその優劣を語ってください。

【解答】フェルミ推定レベル72

①[飲食店数]×[1店舗あたりの売上]×[フードデリバリー利用率]×[フードデリバリー経由の注文の割合]

②[配達員数]×[1日に配達可能な上限数]×[稼働率]×[1件あたりの単価]

③[人口]×[フードデリバリー利用率]×[フードデリバリー注文回数]×[1回あたり単価]

フードデリバリーサービスを提供する上でボトルネックになるのは配達員数なので、フードデリバリーサービス提供者の観点からはまずは②に着目するのがよい。また、①についてもフードデリバリーと提携する飲食店数がかなり増えているので、[フードデリバリー利用率]で数値が大きくずれることはなさそう。それに対して、③はフードデリバリーが浸透してきているが、まだ地方での利用率はそれほど高くない印象なので、相対的に筋が悪い解き方になる。

【解説】フェルミ推定レベル72

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タカマツ

ロータス、その通り。

ピンクボンに書いてありますのでそれも含めて、復習してみてください。
そのキーワードは「市場の成熟度」です。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル73

【問題】フェルミ推定レベル73

最近、柔術にハマっている私ですので、その柔術に関する問題を出します。
さくさくっと解いてみてください。
「柔術」はご存じのとおり?「道着」を着てやります。では、「日本における道着の市場規模」を推定してください。
あ、これだと、簡単すぎますので、「3つ」のやり方を示してください。

【解答】フェルミ推定レベル73

① [人口]×[武道をする割合]×[道着所有数]÷[耐用年数]×[単価]

② [道着製造所数]×[年間製造数]×[販売される割合]×[単価]

③ ([武道の部活・サークル数]+[道場数])×[所属人数]×[1人あたり道着所持数]÷[耐用年数]×[単価]

【解説】フェルミ推定レベル73

ロータス、いいね。
こうやってパターン認識しておくと、思考がよりスムーズにできますよね。
当然③がベターですよね。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル74

【問題】フェルミ推定レベル74

スポーツジムチェーンの売上を推定しなさい。という問題があったとします。
その時「業界第一位」ではなく「業界第2位」だったとします。この「業界第2位」を意識した場合、フェルミ推定を行う上で、どう「業界第1位」と違いを出すか?を軽快に語ってください。

【解答】フェルミ推定レベル74

「業界第一位」であれば、基本的にどのエリアにも出店している一方で、「業界第二位」であれば旨味がありそうなエリアに限定して出店していることが考えられる。そのため、「業界第一位」は店舗数も多いが商圏人口がそれほど多くないエリアにも出店しているのに対して、「業界第二位」は店舗数が少ない代わりに商圏人口などが多いエリアに集中して出店しているという違いを出すことができる。

【解説】フェルミ推定レベル74

ロータス、わかってますねぇ。
ピンクボンで登場した「フチドリ思考」ってやつでございます。
この思考ができるようになると、かなりよきです。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル75

【問題】フェルミ推定レベル75

では、ひと休憩がてら、ケース面接クイズを出したいと思います。
フェルミ推定を勉強するときに「2~3問、時間をかけてやる」VS「100問をさっくりやる」はどちらがいいでしょうか? 

【解答】フェルミ推定レベル75

「2-3問、時間をかけてやる」

【解説】フェルミ推定レベル75

ロータス、正解。そうなんです。
フェルミ推定の思考方法を身に着ける、磨く時期であれば、圧倒的に1問1問を丁寧に=いろいろな説き方をしてみる、実際の値がどうか調べてみる、などしてみるべきです。
よく言うのは「ちゃんと1回の素振りができないのに1000回やっても “雑な” 正しくない振り方の悪い癖がつくだけ」
丁寧にいきましょう。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル76

【問題】フェルミ推定レベル76

「銭湯の市場規模」を題材に因数分解を考えた場合[銭湯の数]×[一つの銭湯の売上]となります。
その上で[一つの銭湯の売上]をもう一段分解する上で、当然のように上級者は[1週間の売上]×[営業週数]とします。
なぜ、[1日の売上][1か月の売上]とせず[1週間の売上]とするのか?をさわやかな笑顔で説明してください。

【解答】フェルミ推定レベル76

銭湯の利用サイクルは1週間単位のため。例えば、週末は広いお風呂に入りたいとなると、週に2回土日に利用するというサイクルになるため、1日や1ヶ月ではなく1週間単位の方が現実を反映しやすい。

【解説】フェルミ推定レベル76

ロータス、正解。こちらもピンクボンに書いてありますのでお読みください。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル77

【問題】フェルミ推定レベル77

最近は聞きませんが昭和時代は「印税暮らしがしたい」っていう人がいました。
では、問題です。「印税」の因数分解を考えた場合、2つの方法が浮かびます。

①[刷り数]×[単価]×[印税率]
②[販売数]×[単価]×[印税率]

現在の通常の契約はどちらで、なぜそちらになっているか?を時代背景とともに説明してください。

【解答】フェルミ推定レベル77

通常の契約は②になっている。①を採用すると、実際に売れてなくても印税を払うことになり、刷り数と販売数に剥離がある場合に出版社に不利に働くため。また、出版社としても、テクノロジーが発展する前は、販売数を正確に予測して刷り数を決めることが技術的に難しく販売数との剥離を防ぐのが難しい一方で、本屋に卸して売れなかった本は出版社に戻されるため、販売数の実績の把握は技術的に難しくないため②を採用することができる。

【解説】フェルミ推定レベル77

ロータス、大正解。ビジネスとは世の中の影響を受け、進化するものですからね。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル78

【問題】フェルミ推定レベル78

フェルミ推定は3つの要素で「分解」できますし、それ毎に勉強するのが良いと思っています。では、

「フェルミ推定」= ① × ② × ③

の①~③に何が入るか?を「こんなの簡単じゃん」という感じでお答えください。

【解答】フェルミ推定レベル78

①=構造の作り方
②=値の作り方
③=話し方

【解説】フェルミ推定レベル78

ロータス、正しい。あえて言えば「因数分解」×「値」×「話し方」ですよね。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル79

【問題】フェルミ推定レベル79

彼女/彼氏に求めることを「因数分解」してください。

彼女/彼氏に求めること
=[    ]×[    ]×[    ]

※このように、因数分解の役割は「何か、分かりづらいな!」というのを因数分解することで前進させる役割があります。

【解答】フェルミ推定レベル79

[性格が合うか]×[金銭感覚が合うか]×[容姿がタイプか]

【解説】フェルミ推定レベル79

ロータス、すまない。半年以上前にこの検定問題を作ったので、この問題で何をメッセージしたかったか、忘れてしまった。
文系の因数分解をしてほしいって問題だったなら、ロータスのでいいだけど、、、、そうだったっけ?
思い出したら、書きます。

「フェルミ推定検定」解答解説—レベル80

【問題】フェルミ推定レベル80

さきほどの問題では、
彼女/彼氏に求めること=[    ]×[    ]×[    ]
と、「掛け算」で構成させました。一方で、当然ながら「足し算」で
彼女/彼氏に求めること=[    ]+[    ]+[    ]
で表現することもできました。
さて、なぜ「足し算」ではなく「掛け算」の方がより良いのでしょうか?
フェルミ推定って、意外と人生にも関係しそうだな!と気づき始めた感じの健やかさでお答えください。

【解答】フェルミ推定レベル80

それぞれの要素が独立しているというよりは関連しており、どれかが0だと全体としても0になるため。

【解説】フェルミ推定レベル80

ロータス、そか、そか、この80番を出したいからその前振りの79ってことですなぁ。
そうなんです「掛け算で構成するか、足し算ですか?」によって意味が分かってきますよね。

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タカマツ

ここで一区切りの80まで来ました!あと、20かあ、皆さんももうひと頑張りしてください。


「フェルミ推定検定」問題はこちら


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