立ち上がり期

経営戦略の課題を見つける目線—ジュニアコンサル/アソシエイトならではの視点とは

経営戦略の課題を見つける目線
—ジュニアコンサル/アソシエイトならではの視点とは

コンサルタントの根幹である「虫の目」「鳥の目」

人の視点を、「虫の目」「鳥の目」と表現されることがあります。これは、経営戦略の課題を見つける上でも必要な考え方なのでジュニアコンサル/アソシエイトの方なら知っておいていただきたい考え方です。

ここで言う「虫の目」とは、現場の目線=目の前にどんな課題があるか気付ける目線です。
「虫の目」目線は高い所からでは見えなかったことを見ることができます。虫は小さな生き物なので、草木や地面などの身近で低い位置にいることが多いことからこのことを例えています。

そして「鳥の目」。鳥は、高く飛ぶことができますので、広い視野で全体を見渡すことができます。「鳥の目」目線は高いところから大局的・客観的に全体像を俯瞰してどこに課題があるかを見つける目線です。

「虫の目」を武器にする

ジュニアコンサル/アソシエイトのうちはどうしても知識や経験が浅いので大局観を持つことが難しく目線が低くなってしまいます。でもその目線でしか見えない視点が武器になり、上司が見ている「鳥の目」の景色からは気づけない細やかな現場課題や意見を拾い上げることで役に立つことができるのです。
知識や経験が浅いうちはこの「虫の目」を武器にこの視点からでしか見えない、いくつかの現場課題を見つけていきましょう。いきなり大きな課題を見つけることが困難でも、地道にコツコツと前に進むことでその積み重ねから大きな課題に近づくこともできます。

「鳥の目」も身に付けていく

ジュニアコンサル/アソシエイトのうちは「虫の目」も武器になりますが、そのままでは早晩行き詰まってしまいます。「虫の目」で集めた現場の声は重要ですが、それを拾うだけでは、「経営戦略」を行うことはできません。

「鳥の目」が身に付けば、スライド一枚一枚の完成度をあげるだけでなく、少しずつでもパッケージ全体を見られるようになり、ケース全体の進捗を考えられるようになり、クライアントの未来を考えられるようになります。そしてそうならなければ昇進の道は拓けません。

テニュアが上がるごとに、より空高くから「鳥の目」視点に上げていきましょう。 そのために改めて自分がどの目線で物事を見ているか考え、今見えている目線より高い目線を知りたいと思ったら、自分よりテニュアが上の人とのコミュニケーション量を増やすのが一番です。「鳥の目」目線はケースミーティングでの上司の発言にもヒントは隠れているはずです。

いつかは「魚の目」も

ジュニアコンサル/アソシエイトのうちは「虫の目」。コンサルタントになったら「虫の目」「鳥の目」。そして「鳥の目」と「虫の目」をバランス良く使い分けられるようになったら、先を読む嗅覚とも言える「魚の目」も養われ始めていきます。

「魚の目」とは、水の流れや潮の満ち引きに身をおいて、常に流れを感じながら生きている魚の目です。この目線は、時代の変化をとらえて先を読む広い視野と周囲の空気を読んで、相手の都合などに配慮した繊細な視点が同居しています。

これは、組織を統率する地位にいる人なら欠かせないものであるはずです。

成長しながらここまでご紹介した「3つの目」を身に付けて、異なる視点を使い分けながら複数の目を持てるマネージャーを目指してもらいたいと思います。

まとめ

昨今は社内での会食も減少してきている時代ですが、機会があればケースの飲み会を活用することもおススメです。お酒が入ると、人は仕事の展望を語りたくなるものです。ケースリーダーやマネージャーたちはどんな目線で何を目指しているのか。その思考はどう至ったのか。日々の仕事に追われていない状況で本音を聞かせてもらえるいい機会でもありますから。

そんな機会がなかなか持てないようであれば、「鳥の目」目線について無料相談でお話させてもらいますのでお気軽に。
近い未来にみなさんが複数の目線で様々な景色を眺める日がくることを祈っています。


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